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はい、毎度の著作権ネタでございます。
著作権法違反:国内未公開映画をウィニーで公開し逮捕 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を使い、国内未公開のハリウッド映画「ウォンテッド」をインターネット上で公開したとして、京都府警は18日、仙台市青葉区本町1、無職、平田一志容疑者(33)を著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で逮捕した。府警によると、公開前の映画をネット上に流出させた容疑による逮捕は国内で初めて。 逮捕ですね、公開前の映画ですからかなり悪質ですよね・・・ この容疑での逮捕は国内発ということで取り締まり的には進歩していますのでそこは評価したいです・・・が、今頃かい・・・とぼやきたいのも現実だったりします。 だってこんなことはネットでざらに起きていることだからです。 調べでは平田容疑者は今年7月上旬ごろ、他のファイル交換ソフトから入手した「ウォンテッド」の映像をウィニーネットワーク上で公開して、著作権を侵害した疑い。映画は6月26日に米国で初公開。日本では今月20日から公開予定だった。 平田容疑者は「海外のサイトから映画の映像と台本を入手し、翻訳ソフトを使って日本語字幕を入れて流していた」と供述。「(映像に字幕をつけてネット上に流す)字幕職人の存在を知り、自分もやってみたくなった」と容疑を認めているという。ウィニー上には、平田容疑者がアップしたとみられる映画が26本あり、府警は余罪を追及する。 あら・・・?翻訳ソフト使ってるんですね・・・って翻訳できないんかい!(笑) そのまま使えるようなもんでもないと思うんですけどね・・・修正してるのかな・・・ ちょっとこの字幕見てみたいですね、かなり笑えるかもしれません。 しかし理由が毎度のこと寂しいですね、字幕職人をやってみたくなった・・・ 著作権違反関連の犯行理由は「寂しさ・注目されたい」が多いんですがこのバカも恐らくこれでしょう。 私は正直この理由の意味がわかりません・・・ 別にやりたいと思いもしないからです。 私はネットの悪質な匿名ユーザーにちやほやされたいとは別に思わないからです。 むしろ嫌われたい側ですね・・・、こちらも嫌いたいし・・・。 皆さんもどうです?こんなことやってみたいと・・・思いますか?(笑) ・・・どう考えても私はやる意味がわかりません(笑) 33歳の大人ですから、ネットでやっていいことと悪いことの区別はついているはずですし、それに違反した時のデメリットも知っているはず。 デメリットとは逮捕されれば金も仕事も・・・そして人間関係も失う可能性が高いということです。それを把握していながら、この犯行をやるというのは相当病んでるのかもしれません。 それとも逮捕されないとナメていたのでしょうか? だとしたらもっと早く逮捕してあげないといけない、26本も流されてからじゃ遅いです。 ユーザーのためにも業界のためにもそして犯人のためにも1本流された時点で逮捕しないといけない。無論、全く不正アップロードされないのが一番良いことですが・・・。 それにこの犯人がバカなのは、動画そのものを流す必要が果たしてあったかということです。 字幕職人になりたい・・・だけなのなら、字幕ファイルだけアップロードすればよかったのでは? 所詮、動画も海外サイトやP2Pで不正に入手したんでしょうから。この犯人が動画を流す必要は・・・ほとんどない。 映画作品の著作権侵害被害は深刻で、日本国際映画著作権協会などによると、05年に国内の映画産業全体が受けた損失は推定195億8000万円。今年は8月までに、ハリウッド映画64作品がネット上に流出しているのが新たに確認されたという。【細谷拓海、珍田礼一郎】 と・・・被害は深刻です。 著作権物をアップロードして発生した損額をこのバカは払えるわけないです。 払えるのならまだ納得もいきます。 例えば被害総額が2億円だとして、2億円払えるのならまだ理解もできます。 でも罰金なんか・・・たかが知れてます。 こういうたった一人のバカのためにコンテンツ業界が悪影響を受けることは ポップカルチャーのファンとしても納得がいきません。 メジャーな著作権侵害サイトのほとんどは中国系かアメリカ系です。 ソフトウェアが充実している日本は国益を考えても・・・ソフトがある分かなり不利です。 中国なんか著作権自体が理解できていないですし、ソフトも録にないから どんどん海外のソフトを流出させれば・・・外国の国益を奪う形にもなるし、逆に国益になるのです。 価値のある作品やソフトが無駄に消費されていることを考えると本当・・・苛立たしいです。 アメリカも損をするなら自国だけでやって欲しいです・・・ 他国のソフトまで・・・巻き添えにしないで欲しい。 これは・・・アメリカ型の資本主義的発想がネットの自由度に反映されている・・・ということなんでしょう。 しかし、経済的にもドルの弱体化・・・そしてサブプライムローン問題によって世界金融は危機状態にあります。これはアメリカ型の資本主義に限界が来ているという証拠なのでは?・・・ ですからネットにおいてもネット自由派的なアメリカ(Google)的な発想・サービスが無批判に良いということは・・・絶対にありえません、これは単なる押しつけです。かといって共産主義的発想が無批判に良いということもないですけどね。 対策は素人でも思いつきます。 このブログで何度も言っているように ・コピーガードの強化 ・アップロードを検閲するようなシステムを作る(アップローダーで起きた被害はアップローダー管理者・会社の責任とする。) ・逮捕しやすいように法を作る、改正する。 どれかではなく、どれもやればいいだけのことです。各関係者の方々はぜひご検討ください。 そして・・・最近私が考えるのは・・・ ネットではハードが過剰に優遇されているということなんです。 ソフト冷遇の時代であり、ハード優遇の時代。 ゲーム機でいうとNINTENDO DSはハードで、ゲームはソフト。 私が言うネット上のハードとはPC(パソコン)本体でありません。 意識しにくいですが、GoogleやYoutube、Wikipedia、2ちゃんねるは情報を格納する場として機能しているわけですから、その意味でネット上のハードと位置づけることができます。 いずれも単に情報を格納する場です。それだけの機能だけしかない、ただひたすら・・・格納する場所を守っているだけです。それはそれでいいです、しかし・・・場そのものが過剰に評価されたり優遇される時代って何なんだろうなと・・・ それって市場として成長できてない証拠なんじゃないかと。 例えばある作家の本が爆発的に売れたとして・・・その作家や作品よりも「出版社がすごい」、「本がすごい」と評価されることって現在の出版界ではありえませんよね? これは市場が成長している(本そのものが普及・定着している)からなんだと思います。 しかし今のネットはいくら誰かのテキスト・動画・ソフトが受けようが、結局評価されたり話題にされるのはハード側ばかり。 「ネットがすごい」という風な論調にすり替わってしまう・・・ いやいやすごいのはやっぱり作品・ソフトのほうなのです・・・、場を提供することなんて金さえあれば誰でもできることです。 ソフトがなければハードは正常に機能しない。DSでソフトが一本も無ければ誰も買わない。 もちろんハードもなければソフトもできません、だから理不尽にソフトが偉くなっても変だ。 ですが・・・何故かハードは理不尽に偉そうだ。 DSでソフトが無料で販売されたらソフト会社は怒りますよね・・・ だから任天堂はマジコン(不正)を取り締まる、当たり前の事です。 しかし今のネットというのは・・・あらゆるサービスは基本無料だし、値段のつくものも不正に無料にされる。 ネットを牛耳っているIT会社は自分の場(ハード)は必死で守るのに、ソフトは一切守らない、野放し・・・いやむしろ無料化を煽っているように見える。 何故そうするかというと、ハードとしてはソフトを無料で放出してそれをエサに広告料を取ったほうが儲かるからです。 なんなんでしょうか・・・この扱い・・・ 何でGoogleやYoutube、Wikipedia、2ちゃんねるみたいな、ハード至上主義ともいえるクズ会社・団体にアイデアと技術と時間とお金を費やしたソフトを・・・無料で扱われなきゃあかんのでしょう? ユーザーが勝手にやっていることだと言い訳しても無理、それを許してるのは場を提供しているこいつらなのだ。 これ・・・ソフト業界全体でぶち切れていいんじゃないかなぁ・・・ というかこれに怒れないソフト業界っていうのもよくわからない。 Youtubeに協力的なコンテンツ会社が多いですが、そんなことしてる場合でもないと思いますよ? もっといいハードとソフトの在り方というものがあると思います。 今Youtubeに協力するということは、ソフト側に不利な条件で契約しているのと同じことです。 一言で言うとアホです。 初期のビートルズがそうだったように、アーティスト側に不利な契約を無意識に結んでいるようなもんです・・・。 そりゃ視聴数を稼げますから、目先の利益を追うならそれも結構です。 しかし長期的に見たらどうでしょう?ソフト業界全体の利益を考えるのなら・・・ 現在のYoutubeのようなシステムが明らかに邪魔なのは言うまでもないこと。 実際ビートルズは後期において契約を見直しましたしね。 そろそろ・・・ソフトウェアの逆襲というのがあってもいいと思います。 「Web2.0」という数年前流行らせようとしてあまり定着しなかった言葉がありますが、 Web2.0というのは私の文脈でいえば、まやかしですね。 つまりハード至上主義を「Web2.0」という言葉は隠蔽する機能があると思うんです。 Web2.0は進化するとか、Googleは既存のビジネスを破壊するとか。さも最先端、素晴らしいという風に語っているバカがいますが、あほらしい。 Googleは自分の利益を守っているだけです、良い意味の破壊とはパイ(利益)そのものを増やす・拡張することであり、Googleの破壊は他人のパイを奪い自分のパイの分け前を増やしているだけに過ぎない。 それにどうです皆さん?Web2.0で人間はどう進歩しました? 世の中明るくなりました? 差別・偏見は無くなりました? 世界の紛争・テロは? 格差・貧困は? いじめは? 強姦は? 無差別殺人は? 人間関係のトラブルは無くなりましたか? ・・・無くなるどころか・・・増えてません?・・・私の錯覚だといいですが。 ネットのコミュニュケーションで人間はむしろどんどん孤独になっているように私は感じます。 テクノロジーそのものが人間を進化させるなんて嘘っぱちです。 利用する側に進化の意志がない限りは進化なんてありえません。 だいたいどう進化するのか・・・そのビジョンが提示されていない。 ただ新しい・・・で?どうしたんでしょう?・・それで?・・・それこそ何の進歩もない。 今議論されるべきことは、テクノロジー(サービス)をいかに提供するかということではなく・・・ テクノロジーをどういう人間に提供すべきか、倫理観のない人間に使わせていいのか?・・・というようなことだと思います。 市場としてのネットの成長はそのプロセスなしにしてありえません。 補足↓
※このネット上のハードという例えはけっこう複雑です。例えば単純な意味でのネット上のハードというのはブラウザだったりします。ブラウザがなければネットは見ることができない。そうなると・・・テキスト、画像、音が情報そのものということになります。ブラウザの中では、Googleというのも一つのソフトです。でもそのGoogleはソフトであると同時にハードでもあるのです。どういう風に例えたらいいのでしょうか?PC上でエミュレータやソフトシンセをやっている・・・というとわかりやすいですね。Googleのようなサービスはエミュレータと位置づけることができるわけです。ということはソフトハード?疑似ハードソフト?そんな感じです(笑)
※アメリカ型の資本主義的発想の行き着く先は・・・自由ですが、共産主義的な発想の行く先も私有財産共有ですからある種の自由。あれあれあれ?どっちから入っても出口がのっぺらとした自由しかないじゃん?!今求められているのはどっちでもないオルタナティヴな自由?!でもネットにおけるアメリカ型の資本主義の自由というのは、ハード至上の独善的な自由です。だから自由ではないんですね、だってGoogleは儲かるんですから。そう考えると、資本主義がGoogle、Youtube、2ちゃんねる、共産主義がWikipediaということになりますね。 ※Wikipediaはボランティアで基本運営していると公表してますが、Googleと業務提携していますし。(そういえばGoo辞書で何でWikipedeaにリンクが張ってあるんだろう?疑問だ。)軽度ではありますが広義の意味での著作権の侵害(テキスト・画像)になっていると私は判断します。それに数の論理でコンセンサスの操作ができてしまうという危険性も孕んでいるので私は評価できません。ただ、基本ボランティアと謳っているので今回の記事のタイトルの「広告料支配」の対象にはモロには入れたつもりはございません。 |
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