今回は音楽ネタです。
さて、私は大のレディオヘッドファンです。 ここまで「そのネタ来たか~」と思う人もいらっしゃると思いますが。
レディオヘッドを知らない方に説明すると 90年代~現在を代表するイギリスのオルタナティブバンドです。 ラジカルな活動・思想、繊細な詩、バンドの音に対する追求精神、 トムの秀逸なボーカル。 まさにオルタナティブバンドの最前列を走っていると誰もが認めてしまう存在といっていいでしょう。
そのレディオヘッドが2003年の「Hail to the Thief」以来の新作アルバム 「In Rainbows」を発表しました。
何故このブログで取り上げるのかと言えば、その新作の発売の仕方がポイントなのです。
新作はレディオヘッドの公式サイトから ダウンロード先行発売で値段は各個人で決めることができる。
つまり無料でも新作が買えるということになったのです。
結果、公式サイトから何十万のDLがあったようです。 値段は任意なので儲かるの?という疑問がありますが、 レコード会社を通じてないので利益がバンドに入る割合が増え、 バンドとしては以前より儲かっていると言われています。
皮肉なことに、違法DLサイトからも新作がすぐに流れこちらも大量のDLがあったと言われています。(公式よりも多かったという噂も!)
CDも後から発売されるようで、一体そのCDは売れるのかなど様々な疑問がわいてきます。 (もちろんCDの方が何倍も音がいいのですが、DL版も聞く分にはほぼ何の問題もないというところがポイントです。)
バンド側は何故このような販売にしたかというと、 新作を作り終えてから何ヶ月ものインターバルを置いてからのPR、発売のもどかしさ を解消するためというのが一番の理由だそうです。 つまりアーティスト指向の流れの結果こうなったというわけです。
私はレディオヘッドを一貫して支持していますが、 この発売の仕方における”他アーティストへのデリカシーのなさ”には結構引いてしまいました。いやらしい話、違法DLへの皮肉が一番の理由なら納得したんだと思います。
違法ダウンロードが横行する中で、この行為は音楽業界の問題を顕在化させたと思います。 皆さんもぜひ考えてみてください。
各音楽雑誌でも取り上げられていますが、 評価はいずれも傑作、今音楽の価値が問われているといった内容です。
私は作品の音楽的な評価に関しては、傑作だと思いませんでした。 Ok Computer、Kid Aを凌ぐ傑作とSnoozerでは書かれていましたが 私はその2作には遙かに及ばないなぁという感じです、 ipodにもNudeとVideotapeの2曲しか現在入ってません。
Rockin'onの記事では、 本当に音楽が好きな人たちがお金を払うという構図が提示されていましたが、 その無難な記事がどうも私はおもしろくないのです。 やはりそれって違法DLを認めることになるからです。 私は無料ではなくお金を払って音楽を買うというドライな関係(もっと言えばいい意味で汚い)に、ポップミュージックの本質が あると思うのです。 ポップがなくなったポップミュージックはただの音楽、クラシックやアートとなんら変わりがありません。 それってRockin'onの言うロックから一番遠いもの何じゃ?
今回はここまで!
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