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大麻の種をネットで販売


インターネット上での大麻の種の取引価格(52-1)

インターネット上での大麻の種の取引価格は一粒あたり700円から6000円前後。

発芽しないよう処理をされた種の販売は合法だが、最近は処理されていない種も多く出回っている。

栽培(52-2)

購入者の多くは、それを自ら栽培し育った物を吸引するのである。

怖さが薄れているというか(52-3)

「まぁ押し入れを改造したり、タンスの中で育ててますから。
摘発されるっていう・・・なんていうんですかね、怖さが薄れているというか
自宅で隠れて栽培していれば、見つからないだろうと・・・そういう意識はあるんじゃないですかね。」

警部(52-4)

こう語るのは、神奈川県警が誇る薬物取り締まりのスペシャリスト、薬物銃器対策課、大野晶尚、46歳。
通称・ランディ大野。




増え続ける薬物犯罪を取り締まる彼等に、休む暇はない。

この日、大野が向かったのは、郊外にある高級マンション。

そこにも、インターネットで大麻の種を購入した女性がいることが判明したのだ。

内偵の結果、そこには20代の女性が一人で暮らしているということがわかった。

午前8時、現場に到着すると大野はすぐに女が家にいるか確認する。

女の家はカーテンが閉まっている、まだ寝ているのだろうか。

マンション(52-5)

女がマンションから出てきたところで、事情を聞く。
そのため捜査員数名が階段の踊り場で女の家の出入りを確認し、
大野達は車で待機することにした。

ネットで注文して宅配ですから(52-6)


ネットで注文して宅配ですから、ここに・・・配達させてますから、種を。
(スタッフ)「(配達の記録は)2回、1回?」
「1回だけど1回で30個買ってますから」

誰でも気軽にネットで種を買える現状に、大野は強い危機感を抱いていた。

張り込むこと2時間。

女の部屋に動きがあった。
ベランダに人影が現れたのだ。

洗濯物を干しているのは(52-7)

だが・・・洗濯物を干しているのは、女ではなく・・・男。
この家の女と交際している男なのだろうか?

そこで大野はすぐに作戦を変えることにした。

上がっちゃいましょ一緒に(52-8)


「だから男が出て、男だけを1階で押さえちゃうと、「関係ねぇ」って言われちゃうと
ガサ出来ないんで、だから上がっちゃいましょ一緒に。」

「(家から)出たらもう押さえちゃおう」

階段の踊り場で待つ(52-9)


男の姿を確認した大野は、男と女、どちらが出てきても、すぐ家の中を捜索できるよう
階段の踊り場で家から人が出てくるのを待つことにした。

他の捜査員も息を殺し、その瞬間を待つ。

葉っぱ(大麻)の匂いがします(52-10)

この時、大野の嗅覚は極めてわずかなある臭いを感じとっていた。
「葉っぱ(大麻)の匂いがします・・・」

午前11時すぎドアの開く音と共に一斉に捜査員が動いた。

一斉に捜査員が動いた(52-11)

女「えっ?」
捜査員「警察、警察」
捜査員「こんにちは、警察です」
男「何だよこのヤロー!!」
捜査員「ちょっと待って」
男「何だよ、何だよ!」
捜査員「警察です」
男「何だよ俺に用かよ?」
捜査員「警察、警察」
男「俺に用かよ?、ちょっとちょっとちょっと待て待て待て何の用だよ?
何の用だよ?ここでいいじゃねえかよ?」


中に入ろう(52-12)

捜査員「中に入ろう」
男「ここでいいじゃねぇかよ!!」
捜査員「人がいるの」
捜査員「○○さんだよね?」
女「はい」
捜査員「○○さんちょっと」
男「じゃ、じゃあ俺だけ話させてよ、彼女別だから」
捜査員「違う違う、彼女のところに来たの」
男「え~?」
捜査員「落ち着いて、落ち着いて、入ろう」
興奮する男を押さえ、家の中で事情を説明することに。
捜査員「説明する説明する」




「神奈川県警の私、警察の大野と申しますね
容疑は大麻取締法違反、ね?」
女「あぁ、はい」
「そして(捜索して)こういうものが出てきたら、
大麻の種だとか、栽培用具とか、使用道具だとかね、こういうのが出てきたら
○○さんの同意がなくても、差し押さえることができますよと」
女「あぁ~・・・」

心当たりある?(52-13)

「心当たりある?・・・・・・・・・ある?」
女「・・・はぁい」

女は大麻を栽培していることを素直に認めた。

大麻草(52-14)

部屋の中から見つかったのは、大きく育った、大麻草。

どうやらかなり前から育てていたようだ。

送風機(52-15)

また捜査員は大麻草以外にも、大麻を栽培するための送風機や
水耕栽培のキット、電球なども押収。

最近では種だけではなく、こうした栽培の道具もインターネットで気軽に
購入できるという。

紙に巻かれた大麻(52-16)


スタッフ「たばこ状の物はありました?」
捜査員「たばこ状もあります」
スタッフ「こうやってたばこの中に隠していたと」

彼等は栽培した大麻を紙に巻き、たばこの箱に隠し、持ち歩いていたようだ。

乾燥させた大麻(52-17)

他にも小分けにした乾燥大麻が見つかった。

女を大麻の所持と栽培により、大麻取締法違反で逮捕。

さらに一緒に住んでいた男も、大麻の共同所持により逮捕した。

だが捜査はここで終るわけではない・・・

輸入元を叩く(52-18)

輸入元っていうんですかね、それをまず叩くと・・・立件してもう日本に入った物(大麻の種)を立件していこうっていうのはたぶん(全国でも)初めてじゃないかなって思うんですね」

次ぎに狙いを定めたのは、ネットで大麻の種を販売している会社




そこを摘発するため、大野は大阪にいた。

大阪でも突入(52-19)

「おはようございま~す・・・・・・警察です。」

大麻取締法違反のほう助(52-20)


「3人で・・・大麻取締法違反・・・大麻取締法違反のほう助。」
「はい」
「(大麻栽培)手助けをしちゃったよっていうことなんだよ、そういう容疑がかかって、捜索差押許可状が出てます。」
「はい」

大麻の種3万粒以上を販売(52-21)

この業者は、ヨーロッパから大麻の種、3万粒以上を仕入れ、インターネットで販売。
およそ8000万円を荒稼ぎしていた


神奈川県警はこの会社で大麻の販売に関わった経営者ら3人を逮捕。

大麻の種も多数押収、その後、この一連の事件で大麻を栽培していた70人以上を検挙することになった。

検挙していくしかない(52-22)


「使用している人間は、増加傾向にあるということですね、それは検挙数の数を見ても分かるんですけど、どんどん増加傾向にありますから
そうなると、我々とすれば、もう検挙に優る防御はないじゃないですけどね・・・検挙していくしかない。」

薬物根絶を目指し、大野は戦い続ける。

(踊る!大警察24時よりテキスト起こしさせていただきました。)




[結局は闇サイト問題に辿りつく]

というわけで大麻ネタでございます。

まぁこのネタは有名大学の生徒が何人も捕まってますので、テレビでもバンバンやってましたし

私も「うわーネタがいっぱい」とバンバン録画(笑)してました。

そのブイの中から何故、この警察の特番を選んだかというと、

ネットで販売している業者まで辿って逮捕してるからなんですね。




大麻の種も多数押収、その後、この一連の事件で大麻を栽培していた70人以上を検挙することになった。

これはどういうことかと言うと・・・

ネットで大麻の種を購入してもすぐ足がつきますよということです。

鑑賞用として大麻の種を買う人なんて、種のコレクターでもない限りありえませんから、そんな方が多くいるはずもありません。

もしあなたがドラッグに興味があったとしても、簡単に買えるからという理由でネットで購入するのは

・・・地雷を踏むようなものです。

販売をしている業者が摘発されれば、いずれあなたの元にも警察が捜査しにくる可能性は極めて高いのです。

ネットで大麻の種、あるいは闇サイトでドラッグを購入すると言うことは、賢くない行動と言えるでしょう。




まだ警察が検挙できている内はいいですが。

大量の販売者、購入者が出てくると、検挙どころではなくなってきますし、

合法化するべきだとか訳のわからん事になりかねません。

ドラッグが出回るということは、社会的に見ると・・・

あなたが左翼でもない限り、プラスになる・・・とは決して言えません。

むしろ国に悪影響を与える可能性が高いでしょう。

業者を取り締まるのはもちろん、

大麻の種の所持に関してもなんらかの法改正をする必要もやはりあるのでないでしょうか?


掲示板での売り込み(52-23)N・Cより引用させていただきました。

そして違法ドラッグの販売は、闇サイトの取締にも関わってきます。

大麻の種を堂々と販売しているようなサイトは逮捕することができてますが、

闇サイトなどでの間接的に販売を匂わすようなレベルの書き込みを

警察がいちいち追っていくということは、物理的にも法的にも簡単な作業とはいえないでしょう・・・。

ネット上での違法的な書き込みを今より直接的に取り締ることができるような法がやはり必要なのではないでしょうか?




[ドラッグという幻想]

最近立て続けに有名大学の生徒が大麻所持で捕ってますよね。

やっぱり思ってしまいます。

バカだな~と。

何のためにいい大学入ったのかと・・・

こんなくだらないことで、退学したりして一生を棒にふるわけです。

せめて大学卒業してから手を出した方がよかったのにねぇ・・・。

まぁ・・・そういう問題でもないですけどね。

じゃ何故学生が手を出すかというと、ドラッグというものが魅力的に思えるからなんでしょう。




ドラッグを使用すると、気持ちよくなれる。

アルコールよりも強く、より具体的な効果をもたらす。

日本でもその昔、第二次世界大戦中に戦意高揚のためにヒロポン(覚醒剤)が製造されていたといいます。

人を殺すのには抵抗があるから、無理矢理気分をハイにさせて戦意を増すために使用されていた・・・。

現代でも、イギリスやオランダなどのレイヴパーティでソフトなドラッグを使用するのは日常茶飯事的に行われています。

人前で踊るのは抵抗があるから、無理矢理気分をハイにさせて踊りを確実に楽しむために使用される。

音楽雑誌などでは、レイヴパーティが社会に反抗する一つの手段として、あるいは

文化の最先端を行くかっこいいものの象徴として紹介されています。

そういうアンダーグラウンド的なカルチャーにモロに魅了されてしまった一部の若者

安易にネットで手に入るじゃん!という単純なノリから起きた事件といえるでしょう。




しかし、考えてみるとドラッグを使うと言うことは

・・・・・・悲しい。

それだけ、現実がハイになれてないから。

だから無理矢理ハイになろうとする、

クスリを使って。

日本帝国軍と現代のレイヴパーティの参加者は似たような状況にでもあるのでしょうか?

・・・んなバカな?

人を殺さなければいけないことと、何もすることがないということが等価だというのでしょうか?

そういう短絡的な考えを持つ人もいるんでしょう。

そういう人がバカっぽいのは相対的に見ても明かだ。

そういう人の考えは・・・よくわからない。

ただ私が思うのは、

薬を使ってハイになったところで何があるんだろう?

で・・・?

その先は・・・・・・?

というシビアな現状認識がある。

実際60年代、愛と平和を訴える運動がアメリカで起きていたときに

ドラッグが流行し、多くのアーティスト、有名人もドラッグをやっていました。

しかし、彼等は平和や愛を実現することなく

ただドラッグに溺れ、死んでしまっています。

ジム・モリソン、ジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリックス・・・

ドラッグを使えば世の中が変わる・・・なんて発想は既に挫折してるも同然。

もっと深く・・・世の中のことを考えていくと

ドラッグというのは・・・・・・逃避にしかならないのではないでしょうか?

ドラッグがなくても楽しく生きれるような世の中を作っていくほうが

賢いと思うのです。




しかも副作用で中毒になる可能性も高い、お金もかかる。

そんな社会的に危険度の高い物をわざわざ使用して無理矢理一時的にハイになって

何の得があるというのでしょうか?

それこそ単なる幻想です、ドラッグという幻想・・・。




吸っちゃえば(52-24)N・Cより引用させていただきました。


よく周りから勧められたとかいう声も聞きます。しかしその場のノリで付き合う事では決してないです。
逮捕されて困るのは自分ですからね。
ポール・マッカートニーもこう答えています。


ポール「お袋が看護婦だったせいで、麻薬はとても怖いものだと思っていたから、いつも警戒していたよ、ありがたいことにね。
同じ部屋の中で「このヘロイン、ちょっと吸ってみる?」と言われて、「じゃあ、ほんの少しだけ」と試したことはあるけれど。ロバート・フレイザーと、
それからやっぱりクスリをやっていたストーンズの連中とね。地雷の上を歩いていたようなもんさ。もし一発すごいのに当たっていれば、僕だって
ヘロイン中毒になっていたかもしれない。ロバート・フレイザーは僕にこう話したことがある。「ヘロインは常習性はないから、中毒になっても問題はない。万が一中毒になっても、お金があればいいんだ。ヘロインを買うお金がないのが問題なんだよ」とね。もちろん、とんでもない戯れ言だ。間違いなく、ジャンキーの台詞だね。一瞬納得しそうになったけど、僕の北部人ならではの勘が働いて、「いや、いっぺんにのめり込んじゃいけない。エキゾチックでロマンティックな世界に思えるけど、慎重になれ」と自制した。いつも僕の頭の片隅から、「ちょっと待て」と警報が発信されるんだ。~それ以後、ヘロインはやらなかった。周りの連中がヘロインをやりにトイレに行くときも、「僕は結構」と断った。あの頃は、お前もやれという周りのプレッシャーに耐えるのが一番大変だったね。
(Many years from now より引用させていただきました。)





そして中毒、あるいは逮捕されればあなた以外の人も巻き込む可能性が高いのです。
キース・リチャーズもこう答えています。


キース「んー、まあ俺としてはヘロインはいつも遊び半分でやってるつもりだったんだけど・・・・・・あれは遊びじゃやっぱり済まされないんだよな。でも、そうかといって俺たちは「チャーリー君、それはやめたまえ」なんてことを言う柄でもないしよ。まあ「チャーリー、俺も経験したけど、あんまり勧めらんないぜ」ってなことくらいなら言ったかもしれないけど。~まあ、こう話すとおかしいけど、テレビドラマみたいで家族も巻き込まれちゃうんだよな。ミック、チャーリー、ロン、そして俺以外にもいろいろ人が絡んでくるわけだよ。カミさんもいれば、母ちゃんもいるし、叔母ちゃんもいるし、ガキもいるし、それだけ人がいるとなれば、みんなが想像しているようなこととは多分に違ってくるということなんだ。」(Sightより引用させていただきました。)





オランダなどはソフトなドラッグならば合法とされています。
イギリスでは大麻の合法化すべきとの運動も度々起っています。


そもそも一度、違法とされたものを再合法化したり、その正当性を再評価させるのは非常に難しい。まず、その絶対的な安全性を証明しなければならない。絶対安全なものがない、この世の中で、だ。今回リサーチしていても、反対派/賛成派が持ち出してくる(客観データ)なるもに食い違いが散見し、大いに惑わされた。WHOは大麻に
身体依存性が少ないことを認めた。その一方、1ヶ月に10回以上のヘヴィーユースは精神依存を生むともいう。オランダでは子供の中毒によるドロップアウト増加が懸念されている。またハード系の中でもっとも安全に見えるEも、資料によって年間50人以上が死亡と書いてあったり、どれを信じていいかわからない。またなぜ合法化せねばならないのか、説得力のある思想的枠組みも不可欠だろう。元ヒッピーのおっさんに「全世界に大麻が広がれば戦争がなくなる」などと悠長なことをいわれて、目頭が熱くなる人間が一体何人いるというのだ?逆に、逃避や背徳気分の愉悦などでなく、単純に好きだからやるという人に、ダメダメ!と言ったところで、どれほどの有効性があるのだろうか?現実に存在する麻薬と人間がどう共存を図っていくのか、この理論化が推進派・反対派双方にとって必要なようだ。(現代ロックの基礎知識より引用させていただきました。)


もしあなたがドラッグに興味があるとしても、日本でわざわざ法に違反してまで入手して試してみる価値のあるものか・・・
それこそアルコールで足りるレベルのものではないのか?
また日本で中毒のリスクを受け入れてまでわざわざ合法化を訴えるべき物なのか?
よ~く考えてみてください。
私は少なくともそんな価値はないと思います。
個人的な興味ならばオランダにでも飛んでいったほうが・・・・・・効率良さそうですよ?



ネットが健全になって欲しいと思う方はリンクをお願い致します。 【 2008/12/07 14:40 】

闇サイト

闇サイト徹底討論 | ネットの相対化

闇サイト徹底討論(49)

闇サイトは多くの場合ネット事業者のサイトを使って
匿名の管理人が運用しています。

そこに高額報酬のアルバイト募集を装って
犯罪仲間の募集が書き込まれています。

そのサイトに見知らぬ者同士がこのように集まり
実際に詐欺や強盗、殺人までもが行われているのです。

このように犯罪の温床になっている闇サイトですが、
現状では取り締まる法律はなく、野放しの状態です。

野放し(49)


村尾氏「野放しの状態でいいはずはありませんよね
では、どう規制していけばいいのか
今回ネット事業者の代表者と
法規制を訴える弁護士の双方を招いて
徹底討論しました。」




闇サイト(49)

闇サイトの報酬(49)

犯罪仲間が募集されている、闇サイト
ZEROはこれまで何度もその実態を取材してきた。

闇サイトを通じて集まった若者達は偽造免許証を使った詐欺に手を染めていた。

偽造免許証(49)

最低でも5万円は


応募者「2日間でどれくらい稼げますか?」

犯罪紹介者「最低でも・・・まぁ5万は」

応募者「マジっすか」




磯谷利恵さん(当時31)


ついには闇サイトで集まった
見知らぬ三人の男によって
帰宅途中の女性が拉致され
殺害される事件まで起きた。




しかし現在、闇サイト自体を取り締まる法律はなく、
犯罪に誘う書き込みは野放しになっている。

闇サイトを取り締まる法律がない(49)




闇サイトをどう規制・対策すればよいか(49)


この闇サイトをどう規制・対策していけばよいのか
ZEROは今回、その方法について徹底討論した。

集まったのはこの四人

法規制を訴える弁護士(49)


法律による規制が必要だと言う。
元警察官僚の後藤啓二(ごとうけいじ)さんと

弁護士の紀藤正樹(きとうまさき)さん。

ネット事業者の二人(49)

一方、ネット事業者からは
ヤフーの別所直哉(べっしょなおや)さんと
事業者団体の岸原孝昌(きしはらたかまさ)さんの二人が参加した。




その岸原さんは、法規制には慎重で
事業者の自主的な取り組みで対応できると主張する。




村尾氏「岸原さんのご主張は、民間の自主規制で対応できる、というご意見。」

岸原氏(49)


岸原氏「そうです、まずそこをやっていくべきだという風に思ってます。
えーその犯罪を助長していく、こういった闇サイトのようなものはですね。
公序良俗に反する行為ということで、サービス自体をそれを発見した段階で
徹していくと。
といったことも、随時民間としてやっておりますし。
こういったとこの、取り組みをもっと徹底していくと。」




岸原氏の「自主規制」案(49)

岸原さんは法規制しなくても、ネット事業者が闇サイトを見つけ
削除するという自主規制で対応できるという意見。

これに対するのは




約15000事業者(49)

法改正が必要(49)


紀藤氏「あの岸原さんが言われたこの事業者っていうのは、
現在登録だけで届け出だけで15000ぐらいあるんですね。
だからとてもですね、全体を統括できる自主規制っていうのは
もう現状のインターネットの世界では不可能

やはりなんらかの法改正が必要だという風に思うんです。」

健全な利用者だけが(法律で)縛られる(49)


岸原氏「法律をどんどん強化してってもですね、悪質な方達っていうのは
そもそも法律を守らない方達です
健全に利用してる人達だけが縛られてですね、一般の人達にとっての
今まで便利に利用できてたサービス自体が利用できないということも起きてくるかと思うんですね。」

紀藤氏「そうは言ってもですね、自主規制でこれまで努力してきた結果がこの状態になっているわけですね。

村尾氏「後藤さんどうですか?自主規制、民間の自主規制というのは」

自主規制は機能しない(49)


後藤氏「いえ、もうこの世界で自主規制というのは全く機能しないという風に思います。
そもそもその、犯罪を行うものを募集するもの、
闇サイトを開設してるものの世界ですから
まずはその自主規制というのは機能しないという風に思っております。」

村尾氏「別所さんはもう事業者でありながらもですね法規制ということで」

自主規制には限界がある(49)

別所氏「そうですね、自主規制には限界があると思ってます、
民間でできる取り組みはかなりやってきていると思っております
ので、
ですから次のステップを考える時期なのではないかという風に思っております。」

村尾氏「なるほど」

やってはいけないことをきちんと組み込んだ法律が必要(49)

別所氏「まぁつまりやってはいけないことを、法律でやっては駄目ですときちんと組み込んだ法律が
必要だという風に思ってます。」




ネット事業者(49)

法規制に慎重な岸原さんに対し
同じ事業者でも、別所さんは法規制を主張。

そして同じく法規制を主張する後藤さんは、こんな法律案を示した。




犯罪仲間募集サイト禁止法(案)(49)


後藤氏「まぁ私の考えているのは、まぁこういう略称ですけども
犯罪仲間募集サイト禁止法というなものを
作ればいいんじゃないかと。」




後藤氏の「法規制」案(49)

後藤さんの案は犯罪仲間を募集する書き込み自体を禁止。
さらに闇サイト自体の開設を禁止するなど
直接的に規制というものだ。




後藤氏「法律を作って、まぁ警察だけではありませんけれども
警察の関係機関が、適切に対応することでですね、
それなりの効果が上がってくるだろうという風に・・・」

村尾氏「これは事業者の皆さんどういう風に?」

(規制する)範囲が広いのでは(49)

岸原氏「そうですね、後藤さん書いていただいている件は
非常にこう・・・(笑)範囲が広いのではないかと
渋谷で一緒に会って何々やろうっていったもの自体が犯罪仲間の募集だと
いうことで取られる可能性が出てくると、
こうどうやって定義していくっていうのが非常に
難しい面ではあるかなと思ってます。」

後藤氏「えーとあのこういうことをやる際にではですね、当然その辺はきっちしと
どういう行為が当たるかということは書ききると。」

村尾氏「例えば、公的な規制をしこうとした時に、必ず
表現の自由とのことがいつも話題になってくると思うんですが
どういう風にお考えですか?」

表現の自由の保護のらち(範囲)外(49)


後藤氏「犯罪仲間の募集はですね、これはやっぱりもうどう考えても(笑)
表現の自由の保護のらち外ですよね。


紀藤氏「ただ、私はやっぱりインターネットってのは
前提が表現の自由の問題があって
表現を規制するっていうことはですね
インターネットの表現を規制するってことは
自ずから一般の表現も同じ基準で規制される危険は持つんですね。
その中で、私が考えたのがやっぱり表現の自由に直接タッチしないで
直接的な規制の前に、間接規制っていうのも
考えないといけないと。」




ネット広告(49)


法規制には賛成だが、表現の自由を守るため、間接的な規制の方が
望ましいと考える紀藤さん。

アルバイト募集の場となっている、闇サイトを
職業紹介業と捉え
さらに闇サイトの多くがネット広告で収入を得ている点に着目すれば
今ある法律を改正して規制できると主張する。




職安法・特定商取引法の改正(49)


紀藤氏「こういった、この種の犯罪募集サイトっていうのは
ただで運営してるわけじゃなくて結局広告で儲けてるんですね。」

実質的に見ると、事業者ということになりますから。
例えば、こういう職安法の改正であるとか
特商法の改正であるとかいうことで
そういった事業者も届け出制に変えてしまうと
届け出制に変えるってことはですね
氏名、名称、住所、連絡先、全てを国に管理されるということになりますから。」

村尾氏「今の紀藤さんのお考えはですね
どこを規制するかというと、このサイトを開設している
管理人の名前であるとか、住所である
こういうものを届け出制にすれば
なかなか悪いことはできないだろうと。」

紀藤氏「悪いことができる人は参入してこないし、
悪いことをしてしまった場合は警察の規制もやりやすくなる

村尾氏「これについて皆さんはどうお考えになりますか?」

別所氏「本当に実効性があるのかどうかというところはですね。
やはり十分に検討する必要があるのではないかという風に思ってます。」

紀藤氏「私はここで利益を得ている以上は、やっぱりサイト管理者にその
自分の氏名、住所を明かしなさいというのはですね
なんらおかしな規制じゃないという風に思っています。





今すぐ対策を講じるべき(49)


事業者による自主規制と
新法や法改正による法規制
それぞれに問題点はあるものの
今すぐ対策を講じるべきだという点では一致した。




村尾氏「要は組み合わせ、優先順位、どうやってうまく補完していくかということに尽きる
という気がいたしました。」

ありがとうございました(49)


本日はどうもありがとうございました。

一同「ありがとうございました。」




論点の整理(49)

村尾氏「まぁ四人それぞれ意見を出してもらったんですけども
ここでもう一度ですね、闇サイト対策の論点を整理してみたいと思います。
まず、現状は何も規制がないんです。
この現状の元で、法律で規制しようという考え方と
いや、業界の自主規制でいいんだという考え方の大きく二つに分かれます。

またこの法律で規制しようという方にも、二つの考え方があるんですね。
で、一つは
この後藤さんや別所さんが言っているように、
サイトの中にこの犯罪仲間募集の書き込み、その書き込み自体を
法律で規制しようという考えなんですね。」

小林氏「ただ規制といっても、どう規制するか難しい問題がありますよね。」

村尾氏「そうなんですよ
実態がですね、高額アルバイト募集だけしか書いてないんですね。
だったらそれ自体を法律で規制するっていうことになると
これ突き詰めていくと、表現の自由を侵害する恐れが出てくるのではないかと。
といった問題点が出てくるんですね。

で、一方紀藤さんなんですが
今、管理人はですね、何の届け出も入りません。
自由なんですけども
これを法律で届け出制にしたらどうかというのが紀藤さんなんです。
ただこの問題点は多くの善意の管理人
この皆さんが、まぁ言ってみれば届け出制ということで
いろんな手間暇がかかるわけですから不便になるのではないか

そもそもですねインターネットというのは、匿名の元で発展してきましたから
こういう届け出制にするとインターネット自体の発展が阻害されるのではないか
という懸念する声も出ているんです。

この法規制に対して、自主規制を主張するのが岸原さんなんですね。
岸原さんは、事業者自身が削除するということでどうかということを言っているんですが
これは、VTRでもありましたように数があまりにも膨大で
自主努力だけではですね、限界があるのではないか
ということなんですね。

私はですね、やはりこのヤフーの別所さんが言っているように
もう自主規制だけではもう限界なんだということを言ってますから
しかもこの闇サイトでは現に殺人が行われているわけですからね
私はもう自主規制を超えて、法規制の方向でこれを考えを進めて行くべきだと思います。
法規制の方向でこれを考えを進めて行くべきだと思います(49)




以上News Zeroからテキスト起こしさせていただきました。

なお、この議論は約一時間のロングバージョンとして
NewsZeroのホームページで公開されていますので
視聴したい方はホームページへどうぞ。」
(ちなみに今回のコメントは、ロングバージョンをまだ見ていないので、編集されていない部分は無視してます。見てなんか足すところがあれば追記あたりで書きます。)




さてさて今回は議論に終始した闇サイト特集でしたが
皆さんはどのように感じましたでしょうか?

正直NewsZeroもちょい前に
アイフォンとグーグルの携帯電話のPRブイ
を公開してたので
スポンサーにアップルがあるとはいえ、
それって闇サイト批判と矛盾する方向だよねぇ・・・
・・・と複雑な気持ちでしたし

しかもこの議論の人選もどうなんだろう?・・・
私はよく知りませんが・・・
別所氏は2ちゃんねる信者とかいう情報も・・・
紀藤氏も隠れ2ちゃんねる教典となっている「グーグル八分」の帯に出てたし・・・
とさらに複雑な気分でこの議論ブイを見ていましたが・・・

意外に悪くない内容でした。

表面的な部分での議論とはいえ、
メディアでこういうネットの切実な問題を議論するのは
ネット偏向的な視点を相対化する意味で、大きな一歩だと思います。それはネットを健全な方向に導く一歩でもあるということです。




さて対策について語らせていただきますと・・・

まず書き込み内容を規制する。
これは具体的にどういうものなのかが提示されていないと
何とも・・・言えないですね。
表向き健全なサイトでも中を覗いたら闇サイトだったとか
そういうサイトにも対応できなければ全く意味はないです。
具体策を上げてくださいといった感じです。

お次は、届け出制にする。
これはある程度効果が期待できそうです、
間接的な規制として段階を踏む事も含め、それはそれでいいと思います。

ですが、この場合
ネット広告(アフィリエイト)で利益を上げようとしている
サイトにしか効果を上げられないという問題が出てきます。

じゃ非営利ならいいのか?
利益など関係なく、犯罪を呼びかけるものもいるのではないか・・・と、私は考えます。

それにも対応できるようにする必要があるのかもしません。
もちろんそれは段階を踏んでもらって結構ですが。

私は闇サイト以外の問題も視野に入れてますので
著作権問題で置き換えると、じゃ非営利なら(不特定多数と共有)していいのか?という疑問は大きな問題となります。
営利か非営利かそれがどうであろうが、
ソフト市場に悪影響を与えるという事実がある限り
それを無視することはできません。




私は、現状のアフィリエイトシステムが
ネットの犯罪行為を助長していると睨んでいます
この策はアフィリエイトシステムを登録制にするということになりますから
その意味では良い策だとは思います。

危惧しておきたいのは、じゃあアフィリエイト会社が海外で運営していたらどうなるのか
その場合、日本の法が優先されないと意味はないですし、
登録制といっても直接、間接的に国が管理してるサーバーでサイト運営する・・・と徹底しないと
意味がないですよね。

というわけで、ある程度の効果しか期待できないというのが私の感想です。




[ネット事業者はネット事業者として発言しろ!]

最後の自主規制、
これほど期待できないものはないです。
今まで違法をネタに利益を上げてきたIT会社の自主規制なんぞ知れてます。

まず他の分野から材料もぎ取って行って後は知らん顔という発想
・・・汚いです。

IT会社の連中は。
自分達で何かを作り出すという発想がまずない。

グーグル、ヤフー、2ちゃんねるその他なんでもいいです。
彼等の頭の中は自分の領域を守ることだけ。

後は破壊すればいいと思っている。

じゃなけりゃ、このブログで指摘してきた
現状の荒れ果てたネットになりゃしませんって。

それとネット事業者の発言からは
当事者としての意識みたいなものが感じられません。

隠蔽癖、辞めません?
その隠蔽癖。

バレバレですから・・・(笑)
隠すの辞めましょうよ。

まず自分たちの利益をはっきりさせたほうがいいのでは?
はっきり発言してくださいよ。
「法律で規制されると、ネットの利用者が減り当社の利益も減少するので、規制は慎重に検討して欲しい」と。
こう発言するだけで私のような自称、正常なネットユーザーは
あなたたちをまともな事業者と認識することができます。

善意のネットユーザーとか言葉を置き換えるのは辞めて欲しい。
まずあんたらは、ネット事業者でしょう?
なんで善意のネット利用者という仮面を被っていちいち発言するんでしょう?
何故ネット事業者としての発言をしないのでしょう?

ネットユーザーはネットユーザーとして発言できないから代弁しているでも思っているのでしょうか?
バカにするのもいい加減にして欲しいです。

全てのネットユーザーは、現在のネットサービスに何の疑問もなく利用しているわけではないのです。
私のような現状のネットサービスに疑問を感じる人間からすれば、
そういう発言は
代弁されてもいないどころか私のような人間を疎外する一方です。

何のためにこのブログが存在するのか?
それはアホなネット事業者が私達を代弁していないからという
・・・不幸があるからです。

もし代弁する気があるなら、こういう言って欲しい。
「現状のネットサービスに疑問・嫌悪を感じるネットユーザーもいる」と。

その上で議論しないと、全てのネットユーザーは、Web2.0信者(共産主義者)ですという前提で先に進まれてしまう。

まさに出来レース。
バカバカしい♪

何故Web2.0をIT会社は前提するかといえば
その方がIT会社は儲かるからだ。
ネット広告支配というやつです。

人の命やあらゆる価値観より、ネット広告(お金)が重要。
バカバカしい♪




というわけですが、じゃ肉球、おまえの策はなんなんだと仰られると思いますが。
最初から相も変わらず
完全登録制を推します。

私がこのブログで指摘するのは闇サイトだけじゃありませんから、
アフィリエイトをピンポイントで取り締まるだけじゃもの足りません。
いわゆる、実名制であり免許制です。
車の免許に近いレベルの重さを考えてます。
これはアフィリエイトをする人間だけでなく、全てのネットユーザーを対象とします。

これと同時に法改正して警察をネットの問題に対して動きやすくします。
これは世界的な規模で実行しないとあまり意味はないですが、
先進国が率先してやっていけば事は意外に簡単に進むでしょう。
(グローバリゼーション、エコ、タバコの規制を見ればわかりますね)

ここまでオープンにしないと、陰湿に隠蔽されまくっているネットが・・・
健全になるということは難しいのではないかと考えます。
既に韓国はこの方向で動いてます。

ネットの利益なんかより、健全な人達の利益を優先させるべきと思います。

ネットが健全になって欲しいと思う方はリンクをお願い致します。 【 2008/10/27 21:40 】

闇サイト

闇サイトの管理人語る

久々NewsZeroからテキスト起こしさせていただきます。
闇サイト関連ですが、アフィリエイトもかじっているのでこのブログの読者は必見です。




闇サイト運営驚きの目的


今夜は、犯罪等にも募集され
実際に多くの犯罪が起きている、闇サイトの問題です。
これまでZeroでは闇サイトの問題を何度も取り上げ、
有害性を指摘してきましたが、その数は減るどころか
増加の一途を辿っています。

何故闇サイトは増えるのでしょうか?
私達は今回その理由を探るため
闇サイトを作って運営している管理人に接触。
闇サイトを作った目的は意外な事でした。




闇サイト


インターネット上に氾濫する闇サイト。
その数は確認できるだけでも100以上、今も増え続けている。
書き込みのほとんどが犯罪仲間への誘い、例えばこの仕事募集の内容は・・・

パクられることがOKであれば


「いや~もちろんあの~パクられることがOKであれば・・・
いやぁそれこそ、あの~家に、窓に一発だけ発砲してくるとか」

Zero「一回でいくらぐらいもらえるんですか?」

「そうですねぇ、まぁ50(万円)くらいはすぐでしょう。」

「まぁ拳銃なんて意外と簡単に手に入りますんで・・・」

こうした募集を入り口にして、実際に数多くの犯罪が引き起こされている。
このような闇サイトはいったい誰が何のために運営しているのか・・・

誰が何のために運営しているのか・・・


Zeroは闇サイトを運営している管理人との接触を試みた。

闇サイトの画面上にある、メールBOXこれが管理人との唯一の連絡手段。

管理人との唯一の連絡手段

取材申し込みメール

一つ一つにメールを送り取材交渉を続ける、すると一通だけ返事が来た。
そこには取材を受けても構わないとだけ記されていた。

構わないですよ




Zeroが向かったのは愛知県・名古屋市。

現れた管理人は一般企業に勤めているという、30代のごく普通の男だった。

管理人の闇サイト

覚せい剤の売買



これは彼が作った闇サイト、ここにも犯罪を窺わせる書き込みがずらり、
彼は何の目的でこのサイトを運営しているのか・・・
その答えは意外なものだった。

自分にとっての利益だけ・・・


「このページに求めるのは、自分にとっての利益だけ・・・
で、その詐欺まがいの仕事であったりだとか、
人数集めて強盗しようか・・・とか
正直何を書かれていようがたいして気にも留めてないです。

たいして気に留めていない


Zero「利益というのは?」

「要するにネット広告ですね
そっから産まれる収益、自分への収入ですね、はい。」

ネット広告で得る収入だけが目的


男は犯罪に誘う募集や、その結果起る犯罪に関心はなく。
ネット広告で得る収入だけが目的だと言い切った。

ネット広告


確かに彼の闇サイトには、数多くのネット広告が貼り付けてある。

「これは全部そのカード会社の広告ですね
例えばクリックすると・・・」

闇サイトを訪れた人がこれらの広告を通じて契約すれば
広告主のカード会社から広告収入が得られるのだという。

Zero「広告だけでいうと今どれだけの収入があるんですか?」

小遣い稼ぎみたいなもんですかね


「まぁ15万から17万くらいの間ですね、はい。
まぁ仕事は仕事で、空いた時間でお小遣い・・・みたいなもんですかね

その他、多くの闇サイトにもネット広告は掲載されている。
Zero「これクレジットカード会社の広告ですね」

クレジットカード会社の広告ですね


ほとんどがクレジットカード会社や、消費者金融など誰もが知る
有名な金融会社の広告
だった。

構図


闇サイトを訪れるのは、すぐに金を必要としている人達
彼らを狙い管理人は金融会社の広告を多く掲載し、広告収入を得ようとしていた。




しかし、広告主である金融会社は自分達の広告が犯罪を助長している実態
知っているのだろうか?

金融会社はこの実態を知っているのか・・・


広告主数社に取材を申し込むと、こんな回答が返ってきた。

信販系大手カード会社
「弊社広告が有害サイトに掲載されている事実について、
ご指摘を受けるまで認識しておりませんでした
全く想定をしていなかった事実であり、大変遺憾に考えております。」

全く知らなかった


全ての広告主が全く知らなかったと回答した。
何故こんなことが起きているのか、実はそこに
ネット広告特有のシステムが関係していた。

構図その2


管理人と金融会社など広告主の間には
アフィリエイト会社という仲介業者が存在している。
管理人はアフィリエイト会社に登録すれば
好きなネット広告を自分のサイトに掲載できる。
掲載したその広告を通じて広告主に利益がでれば、
広告主からアフィリエイト会社を通じて管理人に金が入る仕組みだ。




では広告を仲介するアフィリエイト会社は、
サイトの有害を審査していないのか?

Zeroは数社に取材を申し込んだ。
しかし、ほとんどの会社が取材拒否
そんな中、ある1社が匿名を条件に実状を明かした。

Zero「登録審査が通る通らないの基準ていうのはどういうものになるんですか?」

「ここはもうほんとに、法に反しているか反していないかというところですね。」

Zero「闇サイトに関してはどっちになるんでしょう?」

「闇サイトに関しては・・・法には触れてないと思います。」

闇サイトの登録を認めている


犯罪仲間の募集はあくまでネット上の書き込み、
そのため現在の法律では闇サイト自体の取り締まりは難しい

それを根拠に一部のアフィリエイト会社では、
闇サイトは違法ではないと判断。
闇サイトの登録を認めているという。
しかし本音は・・・

「あの・・・※コンプライアンスとしてはあくまで、(闇サイト)そういったものは
自主的に排除していかなければいけないと思っております・・・。」
※法令遵守

Zero「何故・・・そこが?」(何故それができない?)

「う~ん正直申し上げると、その利益な部分。
結果を出している(闇サイト)サイトを切り離すのは
(広告主に)売り上げが落ちるというふうに見えてしまうので。」

正直に申し上げると利益


広告主からより多くの広告掲載を求められるため
一部のアフィリエイト会社は闇サイトと知りながらも
目をつぶっているのだという。

闇サイトと知りながら目をつぶっている・・・


今回明らかになった広告が闇サイトを氾濫させている驚きの実態
広告の掲載を適正に行えば、闇サイト自体を減らすことができるのではないだろうか?

広告が闇サイトを氾濫させている




小林氏「今回、取材の過程で闇サイトに広告が掲載されていることを
広告主やアフィリエイト会社に指摘したんですね。

そしたら、その後再度チェックしたところその広告は消えていたそうなんですね。

このようにきちんと取り組んでいけば、広告収入の道を断つこともできますし、
闇サイトを減らすこともできるかもしれません。」

星野氏


星野氏「まぁ闇サイトをこれだけ野放しにしてるってことがまだ問題で、
法律がまだついていってないですよね

ですからやっぱり広告主もね、こういう犯罪が起きたなら
すぐ手を引くということで、まぁ最初は知らなくても結構ですけどもね。

それを知った以上は、すぐ引くということでしょうね。」

野村氏


野村氏「まぁ今この話の中には、三つの登場人物があったわけですけども・・・

どれも問題があると思うんですね

サイトの管理人ですけども、営利のためにですねぇ、どんな書き込みを
受け入れるっていうのはもう話にならないと思うんですね。


小林氏「そうですね」

野村氏「このアフィリエイト会社というのがありますけども
さきほど違法かどうかで判断してますと言ってましたが、

社会に害悪をもたらすようなサイトにはですね、
広告を出させないとこういう基準にすべきだと思うんですよね


そして最後にですね広告主というのも、大きな問題があると思うですが、
この広告主の場合は、自分の広告がどういうサイトに出ているのかとうことを

やっぱり監視するシステムを設けてですね、多少お金がかかっても
変なとこに出ている時にはすぐやめると、今星野さんおっしゃられた通りだいうふうに私は思いますね。」




さて以前このブログでもいじったことがあるアフィリエイトの問題でNewsZeroとシンクロしましたね~。
すごいぞNewsZero!、すごいぞネットの暗部を考えるブログ!といった感じですね。(自慢かい!)

アフィリエイト、なんぞ企業の怠慢にすぎないのです、
それによってネットがせこい利益のために
どんどん無秩序化していくのは、やはりおかしなことだと思います。

せこいネット広告収入のためにどれだけの人間、著作物、倫理、言論、自由が貶められ犠牲になってしまったか?よく考えてみてほしいのです。




ブイについてですが、「自分の利益のためだけ・・・」という闇サイトの管理人。
いやぁ、ほんとうこういう人間を取り締まるための法律を即作らにゃあかんですよ

もしかしたら社会の法律とは別に、ネット限定のネット法律みたいなのをパラレルで用意すれば
案外簡単に取り締まることができるのではないか
と考えます。

皆さんは、闇サイトを介して犯罪を起こす人達と闇サイトを運営する管理人どっちがムカつきます?

私は断然、管理人です。
だってこいつ・・・現状じゃ逮捕できないんですもの。

ネットや社会を荒らすだけ荒らしてヤバイと思ったら金だけ回収して平然とした顔で自分の職に戻る。
なんなんだこいつは・・・。

まだ捕まるというリスクを背負っている犯罪者のまだ数倍マシ・・・なんて言っちゃいけないですが、
ムカつき度からするとこう言いたくなるわけです。

犯罪者をも、利用している・・・のが闇サイトの管理人なんですから。

しかもネット広告が金に困っている人が来るから消費者金融っていう発想?
犯罪者予備軍を更に泥沼に引きずり込もうとしてますよねこれ。

ネットの抑圧的・偏向的な空気の中、
こういう状況に対しストレートに「問題ありますよ」と発言できる野村氏を私は高く評価したいです。
これは闇サイトだけではなく、悪質な中傷を野放しにしている2ちゃんねるにも深く影響を与える発言だからです。




消費者金融にしてもそう、指摘を受けるまで認識しておりませんでしたって・・・
アフィリエイト会社を介してるからわからないって・・・んなわけないでしょ?(笑)

・・・と私は言いたくなりますが・・・
ですが・・・案外認識してないかもしれません。

ネットの問題に関して、ほとんどの方は無関心なのが現状です。
販売数だけ見るとネットはものすごい普及しているように見えるにも関わらず・・・

それは何故でしょうか?
私が考えるのは、ネットの暗部に目が行く人は
やっぱりディープにネットを使っている人じゃないとわかりにくいだろう・・・ということです。
そしてそういったヘビーユーザーは、全体的に見ればまだまだ少数派なのでは?と感じるからです。

例えば・・・
高齢のほとんどの方はネットをしないでしょうし、
大人の人でも、パソコンは持ってるけどまだWindows98で
しかも全然使ってないという人は結構いらっしゃいます。

第一、会社のパソコンを使っていればニュースなどの情報は会社で得られるわけで
家庭でもパソコンでネット、という人は少なくとも私の身近では少ないです。

若い人も自分のパソコンを所有できるのは18歳以上がほとんどで、
その若い人もネットをするのはパソコンではなく、ほとんど携帯で、
しかもネットよりメールが主目的という方が多いようです。

家族内でパソコンを共有しているような家庭では、違法的なサイトを閲覧しにくいでしょうし。

気付くのはヘビーユーザー、そう、ここを見に来ているあなた!あなたみたいな人です。
家に帰ったらすぐ・・・、目覚めたらすぐ・・・パソコンのスイッチを押している・・・私のような人です。(笑)

というわけで・・・まずその問題、暗部に気付く人自体、全体から見れば・・・まだまだ少ないような気がするのです。
多かったら、もっとこのブログのアクセスも上がっていることでしょうから(笑)

しかし、そういったヘビーユーザーでなくともこの問題は知られるべきだし、
そういった状況を憂う人達はどんどんブログなどを活用して訴えていったほうがいいと思います。
そしてメディアはNewsZeroのようにネットの中傷を恐れず、
ネットの問題に関する報道をどんどんすべきだと考えます。




そしてアフィリエイト会社です、取材に応じたのも1社だけ・・・しかも匿名で(笑)
これって確信的ですよね。

問題に気付いているようですが、利益には逆らえない・・・
闇サイトの管理人よりは倫理観が見えますが、実際野放しにしてるんだからいずれにせよ悪質。

排除していきたいと発言してますが、この1社だけじゃどうしようもないです
取材にも応じられない確信犯的なアフィリエイト会社はこれからも続ける気なのでしょうから。

自主的な行動を期待しているだけでは駄目なような気がします、
2ちゃんねるのような悪質な掲示板管理が未だ続いているのを見てればそう思うのは・・・当然です。

奴らは確信犯的に犯罪行為を助長して利益を得ているということを・・・常に意識するべきなのです。

私にはきちんとネットに法整備を設ける必要が最終的に出てくるのが目に見えてます。
なんでも自由であることが可能なら・・・もはや社会は必要ありませんからね。

その間どれだけのものが犠牲になることやら・・・・・・





ネットが健全になって欲しいと思う方はリンクをお願い致します。 【 2008/08/02 13:41 】

闇サイト

偽造免許証と白ロム。闇サイトで人生暗転

予告通り、テキスト起こしです。またまたNewsZeroからです。闇サイト、内容は口座と白ロムです。




メール


こちらは先日ZEROに届いた一通のメールです。
差出人は30代の男性。そこには・・・
僕は以前、偽造免許を使って銀行口座を開設するグループにいて逮捕されました。
逮捕されて思ったのは、どれだけの人に迷惑をかけたかです。
などと闇サイトに関わったことを後悔する内容が書かれていました。
闇サイトに手を出した結果、平凡だった人生が一転してしまいました。




小柄な普通の男性


ZEROは大阪梅田である男性と待ち合わせた。
山下友昭さん32歳。
一見すると小柄な普通の男性。
しかし彼の口から語られた言葉は・・・

騙し取るということをやっていた


「当時はもう偽造の・・・まぁ、運転免許証で、ま、銀行行って
ま、銀行口座を開設して(通帳を)騙し取るということをやってました。」




闇サイト


山下さんが犯罪に手を染めるきっかけになったのは
ネット上の掲示板、闇サイト。
3年前、フリーターだった彼は遊ぶ金欲しさに高収入を謳う募集に飛びついたという。

偽造免許証、架空口座


その仕事とは、偽造免許証を使い、振り込め詐欺などに使われる。
架空の銀行口座を作ることだった。

信用金庫


ZERO「行ったことある銀行というと?・・・」
「ま、ここの信用金庫と・・・ま、ここの銀行と・・・こちら向かいと。あちらにも。
この辺はすべて行きました。」

一日1万5000円稼いだ


ZERO「口座づくりの報酬は?・・・」
「その時で、一件3000円ですね。一口座。
大体一日・・・5件6件で・・・ま、1万4~5000円。」

犯罪と知りつつも、金欲しさに口座作りを辞められなかった山下さん。
彼が作った口座の数は・・・

「100通近くは行ってると思います。」
「もちろん・・・まぁ、家を出るとき
今日は無事に家に・・・帰れるかなっていう・・・
のは、毎日毎朝・・・思っていたんです。
まぁ実際、偽造免許を手にしたりしたら、まぁ言ったら・・・
まぁこの免許が・・・お金に代わるっていう風に思って・・・」

この免許が金に変わると思った





しかしその行為が・・・いつまでも許されるはずはなかった。
初めてわずか3ヶ月後、彼は逮捕された。

逮捕


「まぁ朝10時ぐらいだったと思うんですけど・・・
ピンポン鳴ってドア開けると、もう
手帳と家宅捜索令状を見せられて・・・」

押収品目録交付書


彼が見せてくれたのは、警察の押収品を記したリスト。
偽造免許証21枚、口座を作るために使った印鑑は85本。

印鑑


闇サイトに手を出した代償は大きく
詐欺などの罪で、懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。

懲役3年、執行猶予5年


「まぁ逮捕されてからでは遅いんですけど・・・
結局逮捕されるまで、自分がどんだけ悪いことをしてたんかなって
気付かなかった・・・

今思うのは・・・やっぱり後悔しかないです・・・はい。」

悪いことをしていたか気付かなかった





ZEROはもう一人、闇サイトに手を出したことで人生が大きく狂ったという男性に会うことができた。

小池氏


小池祐介さん27歳、彼は東京で俳優を目指していた去年4月。
生活費に困り、消費者金融から借金、その返済のため闇サイトに手を出したという。

闇サイトに手を出した


彼は今、その闇サイトで関わった業者から逃げるように、
家具もないこの部屋で生活している。

家具のない部屋


「最初は、あのぉ・・・メールのアドレスが書いてあったんで・・・
あの、メールしたんですよ。
すいません、お金に困ってて、仕事させていただけませんかって。
そしたら向こうから返信があって、「白ロムのバイトなんだけどね」って
白ロムってなんだろう?って最初僕も戸惑ったんですよ。」

白ロム


白ロムとは電話番号などが記録されたICチップを抜いた、携帯電話の本体。
特に最新機種の白ロムは、機種変更用に人気が高く、ネットオークションなどで大量に売買されている。その白ロムの入手が闇サイトで仕事になっていた。

オークション


小池さんは自分名義で、
数万円の最新機種の携帯電話を後払いで購入する。
その携帯電話からICチップを抜き、白ロムにして募集主に渡すと、
一台5000円の報酬をもらう
募集主はその白ロムを高額で転売するが、小池さんには
後日数万円の請求が届く。
その請求はどうするかというと・・・

「なんかもう・・・そんなの放っておけばいいの一点張りでしたね。
だからもう怪しいな、おかしいなと思ったんですよ。」

携帯電話会社を騙す詐欺だと、気付いた小池さんは
その仕事を断ろうとした、しかし・・・

「なんかチクったりとか情報を漏らしたりしたら
本当危ない目に遭うよって言われてて・・・
だから僕・・・怖いんで辞めますなんとかって言ったら・・・もう
何されるかわかんないし、断れなくなっちゃったんですよ。
だから僕結局、50台・・・50台ぐらい契約したんすよ。」

50台ぐらい契約した


半ば、強制的に携帯電話を契約させられた小池さん。
わずか2ヶ月で、およそ350万円の借金を背負うことになった。

借金350万円


「でもいつかこれ・・・精算しないといけないし、
どうしたらいいかわかんないす・・・もう。
バカっすよ本当・・・。バカ・・・バカって言い聞かしても何も解決にならないですけど・・・。」

涙を流し後悔する小池さん、安易に闇サイトに手を出したために俳優への夢を
失うことになった小池さん。
「東京でその・・・役者になるんだって最初、夢を追いかけてたんだけど
まさかこんな結末になるとは思わなかったし・・・。
なんか本当にもう・・・後悔、後悔だらけですよ。」

後悔だらけですよ





村尾氏「怖いですけどね、闇サイトも巧妙に姿形を変えてる場合が多くて
インターネットの求人情報で、まぁ安易に、その・・・アクセスする人も多いと思うんですけれどもね。
携帯電話を購入しろとか、偽造免許証を使って口座を開けといった。
なんらかの形で、犯罪に結びついてるんですね。絶対これは手を出していけない。
っていうことですね、星野さんどうですか?」

星野氏


星野氏「まぁ脅かされるのは怖いって、やっぱりそれと戦う勇気を持たなきゃいけないけども。まぁそうは言ってもね、なかなか今の子はね、戦うという勇気が沸いてこないんですけどもね。やっぱり傷が小さい内に友達に相談するとか、友達ってある程度ほら・・・突き放して、身内だったらかわいい、事件だったらいけないとかそういう風な感情が出ますからね。やっぱり友達に相談する・・・」

村尾氏「それは一つの手ですね。」

星野氏「ええ、そうして友達がもしいなければ、やっぱり警察に行くべきですよ。ええ」

村尾氏「やっぱり自分一人で抱えてはやっぱり駄目ですよね。」

星野氏「そうするとだんだんだんだん時間が経ってきて、大きく大きくなって、ああどうしようどうしよう・・・とこうなってくるんですよね。

ACTION.jpg


村尾氏「今回取材した中の一人はですね、まぁ闇サイト上にある楽に稼ぐチャンスという甘い言葉はですね、全部嘘だったと言っていたそうです。まぁ、この闇サイトの問題は、今後もアクションで追っていきます。」
(終)



[目新しさの後ろに隠れるIT企業の罪を問う]

当ブログで、問題にしたいのは、やはりネットのアクセスのしやすさです。
前回と同じく、安易な気持ちで犯罪に手を染めてしまっている人達が出てきています。
彼らは加害者であると同時に、闇サイトの被害者でもあるのです。
「彼らは闇サイトがなかったら恐らく、これらの仕事に手を染めることはなかった。」
・・・それは私にもわかりませんし、そう言い切るつもりありません。
ですが、やはり
「彼らは闇サイトがなかったら恐らく、これらの仕事に手を染めることは難しかった。」
こういう風には言えると思います。

闇サイトに限らず、ネット上には違法行為が溢れています。
闇サイトというのは氷山の一角に過ぎません。
その根源には無責任なIT企業が大きく関係しているような気がしてなりません。
悪質なIT企業が提供する、自由というものを徹底的に疑うべきなのではないか?と最近私は考えています。

関連リンク:闇サイト 携帯電話 ( 闇サイト犯罪者の犯罪意識の希薄さ )
関連リンク:口座屋を直撃
関連リンク:放置される闇サイト

テーマ:ニュース - ジャンル:ニュース

ネットが健全になって欲しいと思う方はリンクをお願い致します。 【 2008/04/26 14:48 】

闇サイト

闇サイト 携帯電話 ( 闇サイト犯罪者の犯罪意識の希薄さ )

どうも肉球フォントです。NewsZeroにて闇サイトの特集がありました、優れた内容ですのでテキスト起こしさせていただきます。今回は不正な携帯電話の契約。

ポイントは闇サイト犯罪者の犯罪を犯すという意識の希薄さです。以前このブログで紹介した口座屋も池袋でしたね。池袋になんかあるんでしょうか?闇サイトへの批判コメントは既に以前の記事で書いてある(繰り返しばかりになってもしょうがないので)のでそちらをご覧ください。

ちなみに次回もテキスト起こしです、では。(※テロップと音声が異なる場合は音声を優先、聞き取りにくい部分はカット、あるいは一部間違いがある場合があることをご了承ください。)




闇サイト自体は野放しのままです。


闇サイトはネット上に 無数に存在し携帯電話などから誰でも簡単にアクセスできます。そこでは求人募集と称して、犯罪仲間が集められています。

この闇サイトを入り口にして、多くの詐欺や強盗、殺人事件まで起きていますが闇サイト自体は野放しのままです。

今回はその求人募集に相棒として犯罪加わっている若者達の実態を取材しました。




今も増え続けている犯罪仲間を募集する闇サイト。中でも頻繁に登場する仕事の募集があった。

犯罪仲間を募集する闇サイト


「役者の募集ですね こっちにも仕事内容は役者さん」

犯罪仲間を募集する闇サイト2


一日2万円から4万円稼げると謳う役者とは
いったいどんな仕事なのか
ZEROは後藤と名乗る、募集主にメールを送り仕事内容を問い合わせた。




届いたメール


しかし届いたメールには面接をしたいとだけ書かれ
仕事内容は明かされていなかった。
ZEROは身分を伏せ、後藤に指示された駅に向かった。




待ち合わせ場所で待っていると一人の男が声をかけてきた。

アルバイトをご応募された方ですか?


後藤「アルバイトをご応募された方ですか?」
ZERO「ああ、はい」

その男が募集主の後藤だった。




面接は駅近くの喫茶店で行うという、役者とはいったい何をする仕事なのか。

後藤「ご自身の携帯電話をつくりに行ったこと自体は・・・」

ZERO「それはあります」

後藤「それはあります?要はそれと同じなんですよ。」

偽造免許所のほうをこちらで用意してある


後藤「偽造免許所のほうをこちらで用意してあるんで、
で(それを使って)本人確認をして契約するんです。」

だから役者っていうんです。


後藤「要は自分じゃない誰かになりきるっていうことなんで。
ええ、だから役者っていうんです。」




役目 偽造免許証を使い携帯電話を不正契約する詐欺の実行役


役者とは偽造免許所を使い携帯電話を騙し取る詐欺の実行役だった。

一台につき4000円の報酬を得る。


詐欺の構図はこうだ。
応募者はまず後藤に顔写真を預ける。
すると後日、後藤から偽造免許証を渡される。
応募者はその偽造免許証を使って架空名義の携帯電話を後払いで契約。
不正に得た携帯電話を後藤に渡すと、一台につき4000円の報酬を得る。

架空名義の携帯電話は振り込め詐欺などに使われるという。




それが拍子抜けするほど簡単に契約できるんで、はい


後藤「ま、本当にたぶんご不安な部分があるとは思いますけど。
それが拍子抜けするほど簡単に契約できるんで、はい。
それは自身を持って言えます。」




後藤は闇サイトを使って犯罪の仲間を集めていたのだ。
いったいどんな人がその誘いに乗り、犯罪に手を染めているのか?

追跡取材


ZEROは後藤と別れた後、追跡取材を行った。
後藤を追い続ければ、いつか役者の応募者と接触するはずだ。




追跡取材を初めて14日目


追跡取材を初めて14日目。
後藤が再び池袋に向かった。
携帯電話で誰かと連絡を取り、繁華街へ向かう。

その先に待っていたのは。

(店に)入りましょう。


後藤「(店に)入りましょう。」
20代のごく普通の男。
ついに役者の応募者を捉えた。




ファーストフード店に入った、応募者の男は
緊張をした面持ちで後藤の話を聞いていた。
会話はやはり携帯電話を騙し取る手口についてだった。

後藤「まあやることは・・・全部メールで送りました。
応募者「はい」




ドコモは905iシリーズでPとSH、SHに関してはiTV。


後藤「(契約する)携帯電話は」
応募者「はい」
後藤「ソフトバンク920T・・・東京のT.。」
後藤「ドコモは905iシリーズでPとSH、SHに関してはiTV。」
後藤「auは52SH。」
応募者「色は?・・・・」
後藤「何でもいい。無難な色にしといて」
応募者「2日間でどれくらい稼げるんすか?」
後藤「最低でも・・・5万は」
応募者「マジすか?」

マジすか?





運転免許証


そして辺りを気にしながら後藤が取り出したのは一枚の運転免許証。
そこには、応募者の男の顔写真が貼られていた。
どうやら応募者は前にも後藤と会い、顔写真を渡していたようだ。

後藤「(免許証は)水に塗れるとインクがにじむんですよ。
財布とか水に濡れないところにいれておいて
普段手も濡れないようにしてください。」

免許証を受け取った応募者は、後藤と共に携帯電話の代理店へ
店に入ると指定された携帯電話を物色。
契約申請に取りかかった。

携帯電話を物色





応募者「新規なんですけど・・・2台って大丈夫ですか?」
店員「はい大丈夫ですよ」
店員「(本人)確認書類って何をお持ちですか?」

免許証


応募者「免許証」
あの免許証で契約しようとする応募者。
しかし、店員からこんな説明が・・・

クレジットか口座が必要


店員「(料金)引き落としが条件になっておりますのでクレジットか銀行口座が必要になります。」
免許証以外に銀行口座などを求められ、契約を断念。
別の店でも・・・




店員「ご本人様確認の書類とかって何をお持ちですか?」
応募者「免許証」
店員「免許証ですか・・・あとクレジットか口座が必要なんです。」
応募者「請求書とかでは駄目ですか?」

免許証と口座なんですよ。


店員「免許証と口座なんですよ。」
携帯電話会社は購入代金の踏み倒しを防ぐため
契約の際に銀行口座などの提示を求めていた。

銀行口座などを提示させ料金踏み倒しを防止


その後、数件の店を回ったものの、結局契約できず
応募者は後藤に免許証を返していた。




なぜ彼は犯罪である役者の仕事に手を出したのか?
ZEROは彼女と帰宅途中の応募者の男に直撃取材した。




ZERO「ちょっといいですか?」
応募者「なんですか?」

裏仕事というのをやってましたよね。


ZERO「日本テレビです。偽造免許証を使って携帯電話を契約してくる裏仕事というのをやってましたよね。」
応募者「え?何の話ですか?」

すべて見てたので


ZERO「すべて見てたので」
しらを切る応募者、だが追跡取材していたと話すと諦めたように話し始めた。




応募者「わかってますよ。」
ZERO「わかってるというと?」
応募者「はい?してはいけないということじゃないですか」
ZERO「犯罪だという認識はあったんですか?」
応募者「認識はあります。」
ZERO「なぜやったんですか?」
彼は都内のワンルームマンションに住む25歳のフリーターだという。
役者に応募した理由は?・・・




応募者「それはまあ・・・まぁお金が必要だったんで。それで仕方なく。」
ZERO「じゃあそれ、お金って借金かなんかですか?
応募者「いや普通に支払いです。」
ZERO「支払いって?」
応募者「携帯電話だったり家賃だったり公共料金だったり。」
ZERO「どれくらい稼ごうとしたとかってあるんですか?」
応募者「え・・・それで(役者)やっても・・・その日もらえて2万ぐらいだったんじゃないですか。
ZERO「色々アルバイトあるじゃないですか?」

すぐにお金が必要だったんですよ。


応募者「ありますね、すぐにお金が必要だったんですよ。今すぐにそれだけですよ。」
手っ取り早く金を稼ごうと、闇サイトに手を出したという。




犯罪に手を染めることについては・・・

深くは考えてないですね


応募者「深くは考えてないですね。一応危ないということは分かってましたし。
ま、どっちか、ま、まぁ大丈夫だろうという気持ちもありましたよ。
それでそんなに続けようとも思わないですし。」

笑みを浮かべ淡々と答える応募者。
ZEROは彼に自首を勧めた。

警察に一度行って話をされることを僕は勧めます。


ZERO「というのもあなたがやったことは犯罪なんですよ。ま、警察に一度行って話をされることを僕は勧めます。」
応募者「もうしないっすよ」

もうしないっすよ


金を簡単に手にしたいという理由だけで
今、普通の若者が闇サイトを通じて安易に犯罪に手を染めている。

警察は現在、募集主である後藤らについて
情報収集を進めている。




犯罪を安易に考えている若者が増えきている


長嶋氏「村尾さん、これ前にもねZEROでやりましたけど
本当にその・・・これ犯罪じゃないですか。
その犯罪を安易に考えている若者が増えきているっていうのは困る・・・ってことですよね。
携帯電話ってのは、ここ10年ぐらいでの普及率っていうのは驚異的で、
今回の闇サイトっていのは21世紀型の犯罪だなって気がするんです。

まぁ一方でフリーターとかニートとかっていのはどんどん増えてきて、
やっぱりその自分が犯罪に荷担しているっていう、もちろん今、意識が薄らいで来ちゃってますよね。」

村尾氏「そうですよね、たぶんこれ携帯サイト・・・の特徴だと思うんですけどね。このサイトを通じて色んな人が結びついているんですよね。たぶんね彼らひとりひとりはね、全体の一部分しかわからなくていったい自分のやっていることがどんなことなのか、それがわかんないもんだから罪の意識が薄いってことも言えるかもしれませんね。」

長嶋氏「だからその、犯罪のスケール感ってのはまた別にして
ま、この先にはVTRにありましたけど、振り込み詐欺だとか強盗だとかもっと凶悪な犯罪っていうのはくっついて来るし、そっちに発展してっちゃう可能性あるんで、こうした犯罪っていうのはを未然に防ぐ意味でもやっぱり今回の場合はやっぱり小売りメーカーの方ががんばっていただきたいなっていう気がするんですよね。そこに行かなきゃ携帯入んないわけですから。」

有印公文書偽造と行使、それから詐欺未遂


村尾氏「ま、今回のVTRの若者は携帯を購入できなかったわけなんですが、
それでもねあの若者今回問われる罪はですね。
少なくとも有印公文書偽造と行使、それから詐欺未遂という
立派な犯罪にあたる
。これはもうしっかりと自覚すべきだと思います。」



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