風俗スカウトネタ、日本テレビNewsZeroから。キャプチャネタ連続です、携帯の方ごめんなさい。
こちらは、若い女性に路上で声をかけキャバクラなどの従業員になるよう誘うスカウトと呼ばれる行為です。東京都では既に性風俗への勧誘は禁止されていますが来月一日からはキャバクラへの執拗な勧誘も禁止されます。女性の迷惑を顧みないスカウトの実態を取材しました。
東京新宿駅東口、雑踏の中。女性を物色する黒服の男達
彼らはカラス族とも呼ばれるスカウトマン。女性をキャバクラの従業員など夜の商売に誘う仕事だ。
彼らを観察すると・・・
「あーもう電話している女性に声をかけますね。」
電話中でもおかまいなしに声をかけ続ける。別のスカウトマンは、女性に狙いを定めると前に回りこんで話しかける。興味がないとわかるとあっさり諦め、すぐに別の女性に近づいた。今度も行く手を塞ぎ声をかけ続けていた。
女性の迷惑を無視した一方的な勧誘行為
「スカウトやってる者なんですけど、夜の仕事興味ありませんか?」
「実はちょっと興味あるって顔してるよ」
声をかけられた直後の女性は
「今スカウトされてましたよね どう思いますか?」
女性1「うざいですねヘッドホンとかして音楽を聞いていても、強引にずっとついてくるので。そういうのがやっぱり迷惑だなぁと」
こうしたスカウト行為を迷惑に感じる女性は多い
[他の女性たちも]
女性2「迷惑 混んでる時とかなら なおさら
足止められるのとかすごいやだし、急いでいる時とか」
女性3「やっぱ自分から(夜の商売を)希望しているわけじゃないんで、声かけられても困るだけなんで」
特にスカウトマンが多い新宿東口。この日確認できただけでもこの狭いエリアに12人ものスカウトマンがたむろしていた。
スカウトマンはどんな言葉で勧誘しているのか、若い女性に協力してもらい町を歩いてもらった。
歩き初めてわずか2分、すぐにスカウトマンが近づいてきた。
スカウトマン「どこ行くの?」
(以下)ス「仕事探してない?キャバクラでもクラブでもなんでもあるよ?」
「探してないです」
ス「いくつ?」
「大丈夫です。」
ス「ひとり?」
「いや・・・」
ス「お金困ってない?」
「困ってないです」
断ってもつきまとってくる。
ス「相談のるよ?友達なろうよ?」
「大丈夫です」
ス「いくつ歳?」
「大丈夫です」
ス「番号だけ教えてよ?」
「いやあ、ちょっと待ち合わせしてるんで」
ス「そう・・・」
さらに別の女性の場合
ス「待ち合わせですか?」
ス「ほんとまあ昼職もあるし」
ス「そういうプロダクションでもAVでもなんでもあるから」
「え?」
ス「
風俗もあるよなんでも、ねぇ何やりたいの?」
禁止されているはずの性風俗へのスカウトも堂々と行われていた。
スカウトマンは多くの場合、勧誘した女性の給料の中から1~2割を収入として得ている。
スカウトすればするほど
自分の収入も増える仕組みだ。
こうした迷惑行為に東京都の警視庁はスカウト規制を強化。
条例を改正し、来月1日からキャバクラへのスカウトも全面的に禁止に。
違反すれば50万円以下の罰金などが課せられる。
[迷惑防止条例改正 違反すれば50万円以下の罰金又は拘留もしくは科料]
これで彼らはスカウトをやめるのか
「すいません日本テレビなんですけれど
今街頭スカウトの取材をしていて・・・スカウトの方ですか?」
スカウトマン「・・・・・・」
声をかけるがほとんどのスカウトマンは取材に応じない
そんな中・・・
社長「部下だから、どうしたん?」
自らを社長と名乗るスカウトマンが取材に応じた。
「あの4月から厳しくなるじゃないですか
皆さんどうされるんですか」
社長「スカウト?」
(やや嘲笑気味に語る自称社長)
社長「ま、そういう条例があろうがスカウトは減らへんわ。
ぶっちゃけ言ったら警察に捕まらへん自身は100%ある。
こっちもやっぱり条例対策ってのあるから。うん。
ま、捕まったら捕まったで罰金さえ払えばいいから。なんともないから。」
「捕まってもまたやりますか?」
社長「もちろんもちろん。儲かるからめっちゃ。
年収3000(万)以上は。」
迷惑している女性達については?
社長「ま、こっちも商売だから、うん。
迷惑だったら迷惑でしゃあないわ。うん。
興味がない女の子の、
根っこからあのスカウトマンってのは(意識)を変えてくから
要は洗脳っていうの?白を黒と思わせて正しいと思わせる。これが商売だから。あの、女の子は商売道具やから
やっぱその女と思わへんというか。
僕らの目線で言ったら。うん。
人間とも思ってないし。じゃあ何かっていったら、商品でしょ。金っていう。」
女性を商売道具といい切り、規制を気にする様子は微塵もなかった。
スカウトマンは狙い通り姿を消すのだろうか
[終]
まぁ小ネタなんですが。なんでこれを取り上げるかというと。
この自称社長の言っているロジックというか手口がネットを無法地帯にしている人達が言うロジックと全く同質のものを感じるからなんですね。白も黒にしてしまえばいいという発想?あまりにもシンクロしていておもしろかったので紹介させていただきました。
スカウトの誘い文句もすごいよね~、「風俗でもなんでもあるよ、ねぇなにやりたいの?」って・・・まるで女性が風俗やAVで働きたいということを前提として喋りかけてます・・・下品過ぎる・・・うざいったらありゃしない。しかも「人間とも思ってない」ですよ?そりゃそうでしょう、見ず知らずの女をヤバイ仕事に手を染めさせて、しかもその女性の収入に寄生して飯食ってるんだよ?こいつらは。
こういう人間達の根本にあるのは、他の人間(異なる価値観を持った人間)などどうでもよく、まず金がありゃいいこれだけ。もちろん今のご時世、お金がほとんどの物事を決定する。そりゃ私だって喉から5回くらい手が出るくらいお金欲しいよ?でも私はこういう問題を「お金に目をくらませた資本主義が悪だ」という風に資本主義を否定することはしたくない。というのも私は社会主義とか共産主義ののっぺりした偽善的な共同体が大嫌いなのです、だっておもしろくないもの。少なくとも資本主義の差が生み出すエネルギーには私はおもしろみを感じることができる。
今の匿名ベースのネットってものすごく社会・共産主義的だと思う、それはネットに溢れる共有という概念によく現れていると思う。共有には差がなく、ただあるのは情報による相対化のみ。そしてその相対化はネット上のあらゆる匿名者のコミュニュケーションが似ている、同じような文体、顔文字でやりとりされていることと無関係ではない。そんなものはコミュニュケーションとは言わないと思う、単なる予定調和、そこにもはや他者は存在しない・・・そこにあるのは(本来他者であるはずだった)のっぺりとした私性が存在するだけ・・・・・・おもしろくもなんともない。
だいたい資本主義社会って、「金さえありゃ何してもいいんだ」そんな単純なもんじゃないでしょう?社会が好きとか嫌いとかそういう問題じゃなく、どうしたって私たちはこの社会の中でしか生きられない。だから社会の事を考えざるえない。そしてその社会の中には価値観の異なる人間がたくさんいる。だから他者を気遣ってほとんどの人は生きている。それは自分という他者を守るため、あるいは生き抜くためでもある。
社会には価値観の異なる人間がいるという前提をこいつらは無視していると思う。そしてこういう詐欺師の手口が巧妙かつ強引に正当化されているのが現在の社会やネットの暗部なのだと思う。これに対抗するには、違和感を感じた一人一人がどんな微力でもいいから声を上げていくことに他ならないと思うのです。